………

コケコッコー!!

「ん………んん…」

コケコッコー!!!

「ん?…んん…」

コケコッコー!!!!!

「だぁーっ!
うるさいっ!!」

やたら高らかと鳴き喚き散らす鶏の声で目覚めると、そこはいつものベットではなく、質素な布団の上だった…。

「そっか…ここは…」

依頼主である劉の家に泊まったんだった…。

さっきの鶏は、庭で飼ってるものだろう。

「おはよウ、よく眠れたカイ?」

「えっと…劉さん、おはようございます!」

「ハハ、朝から元気ネ
お腹は…」

グ〜〜〜〜

「空いてるようネ」

「は、はい」

素晴らしく良いタイミングで腹の虫が空腹を訴える。

恥ずかしいことこの上ない。

「朝食にしようかネ
亮はもう待ちくたびれてるヨ」

「はい、すいません
すぐ行きます!」

バタバタと起き上がり、布団を簡単に畳み、部屋を後にした。