『A』

 
当て身――パンチやキック等の打撃攻撃――を行う際に、気を付けるべき点は五つ。

間合い
スピード
タイミング
急所の位置
そして、攻撃の角度…の、五つだ。

間合いとは、相手との距離のこと。

近過ぎても遠過ぎてもいけない、適正な距離を保ち、距離に合った攻撃をすることが大事だ。

例えば、遠い間合いでショートフックを放っても当たらないし、近い間合いでロングフックを放っても意味がない。

スピードとは、単純に攻撃の速さ、速ければ速い程当たり易く、威力も大きい。

タイミングは、相手の状態を見ること、相手がしっかり攻撃に備えている時より、例えば、こちらへ攻撃をしようと体勢が崩れた時の方が、攻撃は当たる。

急所の位置を狙うことも大事だ、例えば…人中、水月、下顎(チン)、金的等…上手く攻撃を当てることができれば、一撃で倒すのも夢ではない。

急所を打つ際は、角度が重要だ。

例えば、下顎を狙う際は斜め下30度から振り切るように、水月もまた斜め下からえぐるように、金的は裏側をこそぎ取るように、適した角度で攻撃をしなければ、いかに急所に攻撃を当てようと、倒すことはできない…。

以上が、当て身の際に気を付けるべき、五つのポイントだ。