「単なる事故…ではなさそうですね
…少し調べて来ます
吉村君は車から下りないように…」
リムジンから下りた匠は、件(くだん)のトラックへと慎重に近付いて行く。
運転席を見る…、ドライバーは若者、頭を打って気絶しているようだ…。
警戒しながら、匠がトラックのコンテナに近付いた瞬間…
「どうですか?
鷹橋さん?」
健二郎が、車の後部座席から下りて、様子を見に来ていた。
「バッ!
早く車にっ!………」
匠が言い終わる前に、トラックのコンテナがガバッ!と開き、中から、銃火器で武装した男達が30名程飛び出して来た!!
「クッ!」
急いで健二郎の元へ走る匠。
「ヒャッハ〜!!
二人まとめて蜂の巣だぁっ!!
やっちまえぃっ!!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!
………
………
…いつまでも鳴り止まない、砲撃の嵐の音。
男達が持ち弾を撃ち尽くすまで、蹂躙劇は終わらない。
