「夢。俺そろそろ帰りたい…」
「しゃあなしだよっ四季ちゃんがシャーペンを欲しがってるんだもん」
「四季一人で来ればいいだろ?!」
「四季ちゃんは極端に方向音痴なんだよ?!心配でしょっ!」
「お前なぁ。それに俺をまきこっ」
「夢…このシャーペンが欲しいから買ってくる…」
「っ・・・」
「着て良かったでしょ?四季ちゃんの新鮮な姿だよっ」
「う・・・うるさいっ」
外で口論している夢と凛。まぁ。四季、モテるじゃない。
「愛理・・・少ししゃがんで。そうすればばれない」
「え?あぁ。うん。」
愁に言われてしゃがみこむ前に一瞬・・・四季と目が合った気がした。
四季・・・間良い子だから怖いわっ。さすが私の妹ね。
「出て行ったみたいだ。店の前にも二人の姿はない。大丈夫だろ」
「うんっ。」
ふぅ。疲れた。足が。
「愛理?」
「ん?」
「嫌。足・・・痛いの?」
「え?嫌ぁ?疲れたなーって。エヘッ」
「そ?顔一瞬歪んだように見えたけど」
「うぅん。別に立ち上がった時愁の目が潤んだんじゃないのぉ?」
「何で潤むんだよ。」
冷静ツッコミ。さっすがぁ。
「じゃっ家にかえろぉ?」
手を差し出す私。
「それ俺の役目だから」
手を重ねてくれる愁。
だ~い好きな愁?ずっと一緒にいてね。