…初世中学校…


教室の席に着いた途端先生が来た。ギリギリセーフだったみたいだ。


それから全校生徒は体育館に集められて好調の長々しい話を聞いた。


「なぁ。メンドイよな。明日のことだけ考えててぇよ」


後ろの奴が小声で話しかけて来た。


「しかたないよ。受験生だし我慢我慢。来年から新しい場所じゃん。勉強しなきゃ」


「うわ。さすがイーンチョー様で居られる方ですな」


「言葉づかいへんだよ…」


別に委員長だからという話じゃない。それに凛も夢も四季も奈々も愛理まで…


勉強している姿を見たことが無い!これだから馬鹿どもは…ってあ。


しまった…口が悪かったか。


そんなこんなで終業式も終わり…


今は放課後の俺は校門の表側にもたれかかっている。


俺が待っているのは…


「愁っ」


「あ。」


「待ってたの?ごめんねっ」


愛理だ。


「別に。俺も今さっき来たばっかりだよ。」


どんな関係かって?そんなの決まってる。


愛理はおれの彼女だ。