-愁side-
朝から今日はやけにうるさかった。
夏休み前日だし…午前授業だけだからな。
まぁいたしかたない。最後まで家に残り食器をかたずけ手いる俺。
もうそろそろ行かないと遅刻だな。
時計を見てカバンを取る。
「行ってきます。」
バタムッ。明日からこの作業は誰がやるんだろうな。
凛か?夢か?
奈々と愛理はいないみたいだからな。
でも四季はどうしようか…
なんて兄妹が多いと大変だな。
っていってももう家族じゃないけどな。
笑い事のように思える。
下の三姉妹は血筋が同じで7歳以下の時代から一緒。
俺と夢と凛は元々宝崎って言う名字で俺らも違う家元。
もう本家って奴はないけれど十分今の生活に満足している。
なぜなら家族の中に大切な人が居るから。
だから俺はこの家が大切で仕方ない。
そんな事を考えながら俺は今日、学校で行われる終業式に向けて心を整えた。
