「は?」
「なにそれぇ~ひどいよぉ?四季ちゃぁん」
「ふん…」
相変わらず冷たい…
「それより四季。夏休みあなたはどうするの?」
「家にいる。だってバスケの試合が有るから」
「……えぇぇ?!」
「ちょっ…え?」
愁も私もテンパっている。
「なにそんなにあわててるの?愛理~愁~」
奈々がフツーに話しかける。
「嫌…だって…え?センパツされたの?!」
「は?何言ってんの?コイツ女バスのエースじゃん」
凛が馬鹿にしたように言う。嫌々。聞いてませんから。
「それじゃ…無理にでも予定を開けて」
「余計なことは禁物だよ愁。勉強に励むといい。」
さすが四季。クール…じゃなくてっ。
「どうしましょう…お友達との約束破れないし」
「俺達が見に行くからいいじゃん。な。夢」
「うんっ。そーだよ。楽しんできたほーが良いよっ」
「まぁ…愛理はそうした方が良いんじゃないか?」
「そぉだよぉ~?もぐもぐ…だって中学最後の夏休みだもぉん」
「で…でも」
四季の晴れ舞台
「ごめん。晴れ舞台じゃないから」
心を読まれた―っってかまだいたの?四季
「忘れ物。」
「?何か忘れてる?」
私は四季に返す。
「…眼鏡預けてたよね」
「あぁ!」
ごめんなさい。すっかり忘れてました。
