それからその場の皆は誰も何も言わなかった…。
そんな次の日…。
「みぎゃ?!」
朝市の声がこれだった。
膝に包帯を巻いて
あっちこっちにバンソーコの有る痛々しい腕。
そんな私は朝から階段から落ちてきな奈々ではなく愛理に潰された。
「きゃっ・・・失礼」
愛理は笑いながら降りた。
「っぅ…」
痛くて声にもならない。
唯でさえ歩くのが大変なのに。
「おい。大丈夫か?」
空中に浮いた体が元の二足立ちに戻った。
その理由は一つ。凛が持ちあげたから。
「っ・・・何しやがる。バカ」
「助けてやってそりゃねぇだろ」
「ふん。だれがたすけてと・・」
「きゃーっ」
「え?」
ドタガタバシン。
本日二度目の潰され。
「イタタ…?あれ。痛いのが半減?」
ボケをつぶやく奈々の下に居るのはいつものことながら私だ。
「うわぁぁっ四季っ!」
愛理もなぜか青い顔をしている。
凛なんか叫んでる。
愁も夢も駆けつけて…一体何かあったのか…
痛さも今は感じない。ただ…意識が…
こんなのが毎日続くのか?疲れる…。
でも…皆に泣かれるよりましだ。
ずっとずっとな。