「なんて・・」


「わかった。」


奈々は泣かせたくないからな。


「…なんだよ。奈々、奈々って…」


小声で何か言った気がした。


でも私はそれより奈々が心配で手のひらで握るペンダントをより一層力強く握った。











…相川ドリームハウス…


「ただいま」


「たっだいまぁーっ」


「奈々っ」


あいさつなしに凛を膝でけり這いつくばって奈々に近づいた


「し…四季ぃ…ごめんねぇ…ペンダント探しなんかに付き合わせてぇ…」


「そんなことどーでもいいよ。それよりはい。」


チャリンッ。金属をんが鳴り広がるチェーン。


「あら…可愛いペンダント」


愛理はほほ笑みそう言う。


「あらら・・・四季。怪我してるじゃないか。手当てだな」


愁は救急箱セットを取りに行くと言ってその場を離れた。


「愛理。その中は父さんと母さんだよ」


私は静香に告げた。


「…本当?」


愛理の顔が険しくなる。


そう。愛理も持ってるけどそんなんじゃない。笑ってる顔の写真。


笑う私を見続けペンダントを受け取る愛理は少し引き気味だった。


「見つけて…くれたんだ。ありがとう…」