「ちっ」
変な所に気を使う奴。
でも…奈々泣いてたのか。頑張ったかいが無いと言うかなんというか。
「ほら。立てるか?」
「煩い、黙れ。」
実際立てない。何故なら宙ズリ中ずっと関節の所がスレつづけて多分血みどろ。
手足の有り子血に葉っぱで切った傷が有る。
まぁ…怪我はしまくりなんだ。足首もさっきひねったし。
あぁ。気に昇ってる時な。
「ったく…ほら」
背中を見せる凛。
「余計な御世話だ。背負ってどうやって気を降りるんだよ。」
「あじゃあ飛ぶか?」
「降りれる。お前先に降りろ。」
「は?お前先だろ。」
「いいから」
私がずりおちたらお前手を伸ばして落ちてきたらどーすんだ。
「…落ちんなよ」
「そんなヘマはしない」
「ま。落ちてきたら受け止めてやる。」
「逆方向から同時に降りる」
そう言う手もある。
「夢が居る」
「さっさと降りろ。バァカ」
ガサッガサッ。と…ペタン。
立てないのを忘れていた。
「ホレ」
背なかをまたもや向ける凛。
「別に。余計な御世話だ」
「ふぅん?じゃあ一生此処に居てもっと奈々を泣かせるのか?」
「ちっ」
ソコをつくか。
