…森-四季side-…


ヤバイ…ヤバい…凄くやばい。


今は宙ズリ中。なぜこうなったかと言うと子の森の中で一番高い木の枝に引っかかっていたからである。ペンダントが。


奈々は誰かを呼びに行ったきり。


泣かないで落ち着いて行動して…奈々。


それにしてもソロソロ頭から落ちて行きそう。足が辛い。


離してしまいそう。


頭から落ちるのはヤバい?


「はぁ…」


なんとなくこのピンチ感にも堂々としてペンダンの中を見た私


「…笑ってる…」


なんとなく最後の笑顔を思い出した…。


私も死ぬ時笑顔で居られるかな…?


「四季っ」


その時下から凛?らしき人の声が聞こえた。


「…リ…ンッ?」


息がつまり最後にはうめき声になってしまった。


「大丈夫か?今おろしてやるっ」


夢はそのまま落ちて来た時の為に備えて凛は気に昇り始めた。


「大丈夫か?!」


凛が私の所にたどり着いて助けてくれたあとに言った第一声。


「…奈々は?泣いてた?」


「あ?あぁ…塚お前は怪我してねぇのかよ?」


「うん。してない」


「…嘘だな」


「何で」


「だってまず目の下に切り傷が有るからだ」