「何してんの…3人とも」


愁がやってきて話を纏めてくれた。


「…探しに行く?四季が外出なんてまずありえないし」


うわ。キッパリ言いやがったよ。コイツ。


さすが俺より先に生れた奴。


あ。順番な。いくら同じ日っつったって同時じゃねぇんだよ。


「でもよ。この辺行くとしたらたぶんアイツは公園くらいだろ?」


俺が意見を述べる。


「僕もそう思うっ」


「まぁ…其処しか一人で行けないからね」


「そうだよな…」


愛理と愁は怖い。さりげなく怖い。


夢は引きつった笑顔を受けべてる。


嫌…たぶん心配なんだ。コイツ以外に四季のこと好きだからな。俺もだし。


此処ら辺は血は、あらがえない。


「んじゃあまず行こう・・」


「た…タスケテッ」


いきなり玄関から聞き覚えのある声がした


「な…奈々?!」


一番最初にたどり着いたのは愛理だった。


「あ…あのねっ四季が木に上って危ないのっ」


「はぁ?」


「何で登ってるの?!」


「四季ちゃんなにしてるのさっ」


一気に三人で奈々に問う。


「そんなのあとでいいよっああっこうしてるうちに四季が落ちちゃったら・・・」


「大丈夫よ。奈々。ほら。夢と凛。今すぐ行くっ」


「え…あ。」


「私が奈々の相手をするわ?貴方達は四季を」


「お…おう」


「行ってくるねっ」


「まぁ…あの子は無駄に体力と運動神経があるから大丈夫よ」