~相川家ドリーム-愛理-~


愁『皆ーっ朝ごはんだよーッ』


いつもの朝はこの言葉から始まる。


私は、相川 愛理。又の名字を井島。


私達6人は本当は全然違う名字を持つ者同士。


井島 四季 井島 奈々 井島 愛理。


元は三姉妹だった私は三っ子の兄弟に出会った。


その人たちと出会ったのは七歳の時。小学一年生で…。


相川夫妻が寒空の下で三人きりでいる所を拾ってくださった。


今は、相川夫妻は海外旅行中で家には六人しかいない。


持ち主と役割分担はできているから家事の負傷は何処にもない。


「ふわぁ…みきゃあっ」


奈々の叫び声が聞こえた。どうせいつものことながら階段から落ちたのだろう。


でも今日はそれで終わりじゃなかった。


「なっ?!」


下にいた四季に突撃したらしい。四季はうめき声をあげていた。


四季…かわいそうに。同情する。


「おい。奈々。お前いい加減に落ち着いて階段を降りれよ」


「そぉだよぉ?大けがするよぉ!」


夢と凛が叱る。これはいつも通り。


「いたぃ…」


いつもはほとんど無情の四季もクールに抑えられず声が低い。


「まぁまぁ。落ち着きなさい?四人とも」


喧嘩を止めるのが私の役目なの。ね?良い役目でしょっ❤