「し・・・四季は?!四季は泣いてた?!」


なぜか奈々はそんな事を聞く・・・。


「なんで?」


「だ…だって・・・だって・・・四季・・・多分怖いっていうよっ」


ドタドタドタ。いきなり階段を上って二回にある四季の部屋のドアをたたく。


「四季っ四季っ。大丈夫なの?!四季っ!」


「うるさい。どうしたの…」


髪をほどいて表情の読めない四季ちゃんが出てきた。


「どうしたんだよ・・・。」


凛が茫然とした中での一言・・・。


身近で事故が有ったことが無いからテンパってるのかな…


「奈々。落ち着け・・・まず・・・死んでないから」


「でもっ・・・でもっ」


「四季・・・?大丈夫?やつれてるよ・・・?」


「別に。心配される必要はない。奈々を慰めてやれ」


バタン。


それだけ?それだけ言うために部屋を出て来たの?


くだらない。


「奈々。落ちついて。おりておいで、話を聞こう。」


愁が落ち着いた口調で奈々をなだめる


僕も凛も何を言っていいかわからないけど・・・事情がわからないからには話が進まない。


「っく・・・ひっく・・・」


リビングのソファーに座って落ち着いた奈々は話し始めた


「・・・あれは・・・私達がまだ5歳の時・・・」