・・・相川ドリームハウス・・・
「・・・え?」
家に帰って一声目が私と愁の素っ頓狂な声だった。
「・・・馬鹿。築いてないわけがない。あんな簡単な隠れ方。」
「アハ・・・アハハハ」
「嫌。でも計算したんだけどね」
「愁・・・夢とリンの角度から計算してた。」
「あ。」
「計算って・・・意味わかんない―っ」
「でも私もなんとなく築いてたよぉ…」
ノビッとした奈々の声が間に入る。
「俺知らんかったー」
「僕もぉ~」
「鈍いもん」
凛と夢に強烈な言葉が突き刺さる。
さすが四季。クールだねぇ。
「ま。でもこれで堂々とできるね」
「みゃ!?」
後ろからするっと愁の手が体を回る。
「ふん。勝手にいちゃつくとたまに蹴りが入る。その時を承知してね」
「それは困る。」
愁と四季の難しい話が始まった。さすが内の学校のトップ達。
「ふぅん?でもいつからなのぉ?」
夢が二人を止めてる奈々と凛をそっぽして聞いてきた。
「えぇ?2年の時。あ。中2ね」
「うん。それはわかるよ。小学2年生の時って僕らが有った時じゃん」
「あぁ。そっか」
そんな時期だったか小学2年って・・・
嫌な記憶も混ざるけど・・・実際ほとんど知らない私は辛くない。
四季が一番つらい記憶をもつんだ。それは四季から聞いて欲しい
私は知らないからね・・・。