『いつも祐樹から聞いてた。【尾田さんと目があった!】とか、【尾田さん、いつもファーストフード店でご飯食べたりしてるんだって!】とかな。』


『嘘。。。。。』


『あのなぁ、俺らが何で2時間もかかるファーストフード店がよく行くんだよっ!!』

『あっ。ホントだ。』

『最初に気付けよ。
あと、アイツ香の地元でクラスメイトに彼氏がいるとか言われたらしいぜ??
そいつはそのグループの中心だって言ってた。』


渡部の事??
あの時の話しっ!!

『束縛なんて、慣れない事して。
痛々しくて仕方なかったょ。』

涙が止まらない。

『さっき電話がかかってきた。
【香に好きな人が出来たから諦めるっ。】
ってさ。どぉせいないんだろ??その好きな人、クラスの彼氏だと思われてるぜ??』

『好きな人って言うのは嘘。クラスメイトに告白はされたけど断った。』

『じゃあ、なんで・・・』

『最初の頃わね、祐樹の気持ちが手に取るように分かったの。でも、段々怒ってるかどうかもわからない。祐樹の機嫌とる事しか考えられなくなった。』

『アイツも同じ事言ってた。【香は、僕の機嫌を伺ってばっかりで、自分の気持ちを抑えてる。】って。』