秀くんは気持ち良さそうに寝ていた。




・・・イケメンだなぁ。



かっこいい。




バンッッッッ




「おにいちゃん!!!!起きて!!」



「うわあ!!!!」


「うえい!!」



黒いドアから現れたのは秀くんと同じ黒髪を肩までのばして、髪の毛の先がそとばねしている。そして秀くんと同じ黄色の目。




「・・・あなたは誰?」


黄色の目の持ち主が言った。


「あたしは稲葉 汐です...。あなたは?」


「うちはファイナズ・里奈。」


ファイナズって秀くんもたぶんそういう苗字だったような...