養護学級が光の居場所になった。



一年生になった、光は字を読む事も書く事も出来ない。



せめて光に名前を書かせたいと思い、私は漢字帳に最初はひらがなを毎日書かせる事にした。


まずは、私が見本を書きそれを、光が真似をする形にして。


光は約束とか決まりごとは必ず守る。



ひらがなを書き終わると、次は簡単な漢字を書かせた。



そしてそれを6年間毎日書き続け、名前とひらがな漢字が書けるようになり、本も読めるようになった。



毎日コツコツと真面目に書き続けた努力の賜物だ。



えんぴつの持ち方、ハサミの使い方も教えた。



絵も少しづつ書けるようになり、版画が得意で何度か賞状を貰ったのだ。


何事も諦めずに、頑張ることが大切だと思う。


たとえ、今日は上手く書けなくても、続けて書いて行けば、字らしい形になるものなんだと。