幼稚園へ着くと直ぐに、子供たちに声をかけられた。



光にバレたら不味い。



光君のお母さんだぁ。


そう言う子供たちに光には内緒だからと言い。


小太鼓の練習をしている体育館へ向かった


小さな窓からそっとのぞくと、光が確かに小太鼓を叩いていた。


指揮者のタクトを見て、小太鼓を叩いたり、止めたりしている。


あ、休憩時間になったようだ。



光は小太鼓を置き、その場に大人しく座っていた。



今までに見た事のない光景だ。



合図の笛がなると、又元の位置に戻って行った。


光から目が離せない。


最後までやりきれるだろうか。


胸の前で手を組んで、祈る気持ちで見守った。