それでも私は光の行動をそれぼと、気にしていなかった。

保健センターで検診を受けた時も、3人目の男だから多動な事も心配ないし、言葉が遅いのも大丈夫だと言われ、私は安心しきっていたのだ。


でも3才になっても多動は治まらず、酷くなるばかり。


言葉も全く言わない。


広いスーパーへ行けば、一瞬のうちに光が消える。


その早さは凄いもので。


いつも買い物に行くと、買い物所ではなくなり、二男と必死に光を探し続ける。


もう光を連れて買い物に行くのは止めようと決めた。


外は出たかる光を、無理矢理家に閉じ込めようと何度も試みる。


光は外へ出たがるから、夏でも窓も開けず玄関に鍵を掛けた。


光が玄関のドアを叩いて、外へ出たいと泣き叫ぶ。


光に酷い事をしている事は分かるが、どうしていいのか分からない。


外へ出れば又、必ず迷子になってしまう。


それを毎日永遠に探し回る事に疲れ果ててしまった。