外へ飛び出してみると、近くの公園ではたくさんの子供たちが遊んでいた。


二男の薫も光と同じように部屋に籠らせていたのだ。


薫は友達を見つけて遊んでいる。


光はひたすら動き回ってるだけなのだが、楽しそうだ。


私も久しぶりに外の空気を吸った。


やっぱり外は気持ちが良いなんて、呑気な事を思っていると、視界から薫が消えてしまう。


焦る。


やっぱり、外へ出ることは無理だったのか。


その時、一人のお母さんが光があそこにいるよと教えてくれた。


そのお母さんと色々な話をすると、そのお母さんも子育てに悩んでいると言う。


もしかして、障害があるなしに関係なく、みんな子育てに悩んでいるのかも知れないと思もえるようになった。


そう考えると、胸につかえていたものがスーと消える。


私は大丈夫だ。


光を家に閉じ込めるのは止めよう。


たとえ、みんなと一緒に遊べなくても、光が伸び伸びと楽しんでるのだから。


光は外で遊ぶようになると、夜はぐっすり眠ってくれた。


光は昼寝はしない子だった。