光の初恋はいつだったのだろうかとふと思う。



中1の時、違う中学の演劇部の生徒たちが光の中学で演劇を披露したことがあって、その舞台に立っていた他校の中学3年生のお姉さんが好きになったと言って、サインを貰って帰ってきた事があった。


それが初恋だったのかは定かではないが。


そう言えば、小学生の時も交響楽団の人たちにサインを貰ってきた事があった。


その行動力は凄いと思う。


誰もサインを貰ったりしないのだから。


光は可愛いキャラクター物も好きで、部屋にはたくさんのぬいぐるみがある。


今もヒーロー物の映画や可愛いキャラクター物の映画も見に行く。


最初の頃は、大人の光が子供と一緒にヒーロー物の映画もを見ることを、複雑な思いでいたのだが、大人の人がヒーロー物の映画を見てたり、大人の男性が女子が見るな可愛い映画も見ているのだと分かると、安心出来た。


光が好奇な目で見られるのではないかと常に心配をしていたから。


私はいつも光より先回りをして、不安になってしまうのに、光は平然としている。


光は私がいなくても困ったりしていないのだ。


その事を嬉しおもうが、何故か寂しく感じる。


光の成長、母親離れはすでに終わっていたのかも知れない。