光の世界は何を見ているのだろうかと、ふと思う事がある。


休みの日もコンビニへ行く程度で、私か父親、二男の薫がいるときは一緒に出かけたりもするが、基本自分の部屋でゲームをしたり、テレビを見たりしていることが多い。


スマホで動画を見ることも好きだ。


テレビもかなりの大音量で見ているし。


好きな番組を録画をして、何度も見て、その場面をずっと繰り返しては一人言をいっている事が多い。


そのお気に入りの場面の一人言を言ってるときの顔は本当に嬉しそうだ。


光は自閉症特有のオウム返しはない。


飲み物には拘りがあり、未だに麦茶しか飲めないとずっと思っていたのだが、水も飲むし、お茶も飲めると言う。


ここ最近、いつの間にか、そうなったのかとか、そこまで出来るようになったのだと言うことを、後で知らされる事が増えた。


それは光が成長している事になるのだが、ふと寂しさを感じる。


私はずっと光より先には死ねないと思っていた。


光を一人置いて死ねないと。