光に声をかけるのは、川野事務長だけだから心配はいらないと言われているが、中には色々な思いの人がいて、光の仕事内容をよく思わない人もいると思う。


光が苦手な青木さんと言う人は、いつも光の仕事に色々と言うらしいのだが、光は川野事務長に言われた仕事をこなす事に力を入れていて、そこに他の人の指示が入ると、頭が混乱してしまう。


光はいつもノートに青木さんに注意をされてしまったと反省を書いていた。


川野事務長に会う機会があるときに、青木さんの話をしたこともあるけれど、気にしなくても良いし、僕以外の人は光君に関わっていないと思うと言われる。


その辺りは本当に微妙に難しい。


青木さんが良かれと思い、光にいってくれても、光は川野事務長の指示に従う事が正しいと思っているので、そこを上手く切り替えるのはかなり難しいと思う。


光は今やろうとしてる仕事に、他の仕事を指示されても直ぐに頭を切り替えることは出来ない。


混乱をして益々不安になる。


その不安を言葉にする事も難しいのだ。


光は仕事の不安など、困ったことがおきると必ず父親に相談をする事が決まっていて。


私には話そうとしない。


どうしてなのか、それは私が心配をするから。


その思いを知った時、切なくて又泣けた。


光は私が泣くのが辛いらしい。