家に着くと光は、大好きなお風呂にも入らずに直ぐに眠ってしまった。


相当疲れたようだ。



何時間も歩き続けた、光。



何故光は迷子になったのだろうか。



明日になったら聞いてみようと思う。



光は一度通った道は直ぐに記憶し、間違えたりはしないと言うのに。



近頃の光は忘れ物をしたり、上の2人と同じ事をする用にもなったし。


後は叱られたり注意をされると、自分は駄目だと落ち込み、仕事も辞めるとよく言っていたが、それもなくなって来たように感じる。


そう考えると、この迷子事件も意味があるのではないかと思えた。


次の日父さんは光と話し合い、電話を借りた不動屋さんにお礼の挨拶をしに出かる。


優しくされた事への感謝の気持ちを忘れてはいけない。


ありがとう、ごめんなさいの気持ち。


ずっと、光に伝えて来たのだ。