卒園式には青空学園を卒業し、働いている先輩たちの話が聞けて本当に良かったと思った。



苦労してる話や頑張っている話を聞き、感動で涙が止まらない。



卒業生一人一人が卒業後の行き先を告げて。



光は【ワークスツバさに行き頑張ります】と言った。



卒業生の男子が就職出来たのは、18人中たったの5人。



みんなそれぞれ地元に戻り、障害者の授産所に通う。



二年前は青空学園を卒業すれば、必ず就職出来ると信じてみんな入園をしたというのに。



世の中の不景気が先ず最初に、障害者に影響をするのが悔しい。


アメリカには障害者と言う言葉すら存在しないのだ。


光が幼いとき、私はいつもアメリカに行きたいと、父さんを困らせていたのを思い出した。


傷害者だから、駄目だとどうして決めつけるのか。


納得がいかない事が多くあったから。


傷害者も共に生きていける世の中になってほしいと、強く願う。