光が私たちの所に戻って来て来ると、栗田先生の手を引き、遊ぼうとしていた。


光は初めて会った栗田先生と、遊ぼうとしてるだなんて、驚きでことばが出ない。


今まで初対面の人に、光は警戒して近づ付こうとしなかったのに。


栗田先生が風船に空気を入れて、それをつくと、光は風船を追いかける。


栗田先生が光君は言葉が話せなくても、人と関わろうとしている事は、凄く良い事だと言う。


それからは週1で、ことばの教室に通える事になった。



ことばの教室で色んな事を学び、又沢山の友達も出来、
光が私に素敵な出会いを与えてくれたのだ。


私は光の事ばかりで全く周りが見えず、自分一人で光を守る事ばかり考えていたが。


それが本当は不可能な事だったことに気づくまで、かなりの時間がかかってしまった。