光と進路の話をしたが、本人も決めかねているようで、結論がでないまま養護学校の面接の日が来てしまった。



柴山先生に言われたのは養護学校の面接が先なので、養護学校をキープしつつ青空学園の面接に望むように言われている。



だが、私たち大人の思わくを光が理解出来るはずもなく、養護学校の面接官に光ははっきり言ってしまったのだ。


光が初めて見せた自分の意思。



「僕は養護学校へいきません。僕は青空学園に入ります。」


私は光がはっきり言い切ってしまった事に、言葉を失った。


光は面接官の人に、はっきり自分の気持ちが言えた事を誉められていたのだか。



青空学園の面接に落ちたら光の進路先はない。



光が初めて自分の気持ちを口にしたのだ。



私が覚悟を決めれば良いのだと思う事にした。


たとえ、行き先がなくなったとしても、そこから頑張れば良いのだから。


光のおかげで、わたしはかなりの強さを身につけたと思う。