光が傷害者だから虐めに合うんだとは決して思っていない。


長男も二男も虐めに合っていたからだ。



内気な性格の二男は友達も少なく、休み時間は一人で教室にいる事が多かったらしい。



私は二男にいつも強くなれと教えたのだが。



そんなある日、二男の筆箱をふざけてトイレに捨てようとした子に、二男は大きな声でいい加減しろと怒鳴ったと言う。



すると、その子がおまえ大きな声出るんだなと、筆箱を返してくれたそうだ。



二男が家に帰って来ると、嬉しそうにその話をした。



薫、やれば出来るじゃん。



強くなろうよ、男の子は強くないと女の子を守れないんだから。


なんて、心の中で言ってみたりもした。