弟の光より体が小さいからと言って、兄である薫に弟のお古を着せていた、私の無神経な行動。


本当に深い意味はなかったが。



薫、ごめんなさい。



小さな体でたくさんの我慢をさせてしまった。


薫は光の事で虐められた事は一度もなかったと、その言葉に救われる思いがした。



ずっと心配だったが、聞く事が怖かった。



薫は色んな思いを、自分の中にため込んで、何も話そうとはしない。


そして、我慢をし続けると、必ず何処か体の調子が悪くなるのだ。


それは全てストレスから来るものだと、病院で診断された。


大人になった薫は、今もそのストレスで悩んでいるが。



そんな薫をそっと見守る事しか出来ない。


彼は日々戦ってるのだと思う。