すると櫻田くんがこっちを見た 二人の視線が重なる… はっとして思わず目をそらした 無意識に見とれてしまっていた チラッと彼を見ると …あたしの方に向かってくる?! 『あっ、あのぉ…っ』 櫻田くんが目の前に来た 《なになになになにッ?!》 緊張するあたしをよそに 櫻田くんは顔を近付けてくる 訳がわからない! 怖くて目をギュッと瞑った 「……おなじ。」 『…ぇ…っ?』 緊張のあまり声が出ない