上島くんは立ち上がった。 「俺昔から怖がれてたんだ」 「怖がれてた?」 「いつも力を出すとまわりのやつらは俺から離れる、まあ親が強大な力持ってるからな」 「ふーん…」 「だから人が大嫌いになっていつの間にか力を使って近づけさせないようにしてた」 上島くんの声は寂しそうに聞こえた。 この人にこんな過去があったなんて… 「でもお前のビンタが効いたのかもな」 「え?」 「…驚いたんだよ」