「は、味方じゃねぇし」

ツンデレかよ。

少なくとも、あたしにデレデレしたことはないけど。あたしから見たらツンツンだよ。


「冷たいなぁ…」

とか言いつつも、もう何となく慣れてきちゃったけど。


「………とにかく、新学期からは俺も学校に行く。No.8にも伝えとけ。」

「え、もう帰るの?」


イブが帰ったらあたし1人になっちゃうんだけどなー……、ハチはまだ帰ってきそうにないし。

「帰らねぇよ。」


じゃあ自分で伝えればいいのに。どうせハチと会うんだから。


「俺は一度言ったことは何回も言わねぇんだよ。お前が説明しろ。俺はもう言わねぇぞ。」

プライド高いな。


まぁでも、それがイブらしいから。仕方ない。ハチにはあたしから説明してあげようじゃないか。


「調子に乗んな」

「はい…」

イブも心が読めるんだった。

不機嫌そうな顔をして、腕を組んでイスに座っているイブ。何も喋らなくなった。


ちょうどお昼時だし、ご飯でも作ろうかな。ハチが帰ってくる前に。

「イブ、お昼ご飯作るんだけど、何か食べたいものある?」