―――――――――
――――――――――…


「もう行っちゃうの…?」

一度死神界ときと同じように、部屋の窓に足をかけるイブ。


「あぁ、約束があるからな」

「そっか……」


あのとき同様、窓の外には真っ暗な空間が広がっていて、先が見えなかった。

こんなにも暗い場所で、人間界と死神界は繋がれてたんだ。


「超絶な美女になって待ってるんだろ?」

無理だよ、イブ。人間は年を重ねるごとに、老けていくんだからね。

でも……


「当たり前じゃん。イブがビックリするぐらいの美女になっててやるんだからねっ」


イブがあたしを忘れないように。

あたしの顔を焼き付けて。ずっとずっと、覚えていてね。


「楽しみにしとく」

イブはそう言うと、フッと笑ってハチを見た。