お皿を洗い終わってリビングに戻ると、そこにはソファーに座ってテレビを見るハチとイブがいた。
なんか、兄弟みたいだなー…
もちろん、イブがお兄さんで、ハチが弟ね(笑)
「あー、海。皿洗い終わったんだ。ここ座る?」
ハチはそう言って、イブと自分の座っている間に隙間を開けた。そこを、ポンポンと叩いてあたしを見る。
「ありがと、じゃあ座る」
一人暮らしだったあたしの家にあるソファーが、そんなに大きいわけもなくて、当然狭い。
「ちょ、お前ここ座んなよ。狭い」
「ハチが座っていいって言ったもーん。狭いならイブが細くなってよ。あ、ハチも」
「え、俺もかよ(笑)」
座れないことはないんだけど、密着しすぎてテレビなんて見ていられない。とにかく、狭い。狭すぎる。
「ハチ近いよー」
グーっとハチを押してみるものの、やっぱり狭すぎて離れることすらできない。
「押すなよ海。おりゃー」



