たった1ヶ月の恋


「イブ失礼。海はどこからどう見てもレディだろー? ほら…………顔可愛いし、俺らより小さいし」

顔可愛いって。もう、ハチは素直なんだからー。照れちゃうじゃん。

小さいってのは……まぁ、ハチもイブも大きいし。逆に2人より大きい女の子は見たことないからね。


「ハチの言うとおり、あたしはレディですから。失礼なこと言わないでよねー。」

あたしがそう言うと、イブは再び鼻で笑った。これは、あれだ。バカにしてる笑い方だよね。


「はいはい。」

案の定、あたしがレディだということは、軽く受け流された。まぁ、いいんだけどさ。


3人ともアップルパイを食べ終わったから、お皿わ、洗うために立ち上がった。それに気づいたハチが、お皿を持ってくれた。

「ありがと」

いつものことだけど、ハチは使ったお皿は自分で持ってくれる。


イブがお皿持ってきてくれるとこなんて、見たことないんだけどね。同じ死神なのに、何でこんなにも違うのか……不思議だ。


「海、ここ置いとくよ」

「あ、うん」