「イブ失礼。海はどこからどう見てもレディだろー? ほら…………顔可愛いし、俺らより小さいし」
顔可愛いって。もう、ハチは素直なんだからー。照れちゃうじゃん。
小さいってのは……まぁ、ハチもイブも大きいし。逆に2人より大きい女の子は見たことないからね。
「ハチの言うとおり、あたしはレディですから。失礼なこと言わないでよねー。」
あたしがそう言うと、イブは再び鼻で笑った。これは、あれだ。バカにしてる笑い方だよね。
「はいはい。」
案の定、あたしがレディだということは、軽く受け流された。まぁ、いいんだけどさ。
3人ともアップルパイを食べ終わったから、お皿わ、洗うために立ち上がった。それに気づいたハチが、お皿を持ってくれた。
「ありがと」
いつものことだけど、ハチは使ったお皿は自分で持ってくれる。
イブがお皿持ってきてくれるとこなんて、見たことないんだけどね。同じ死神なのに、何でこんなにも違うのか……不思議だ。
「海、ここ置いとくよ」
「あ、うん」



