天使の笑顔で















「私、涼真君が好き
本気だよ?」


ドキッッッ!!!





ついに、





ついにきた







「でも、」


不安そうに下を向くまゆちゃん



まだ何かあるのか?



「たった一個だけ
逃げたいことがあるの」


今度はなんだ?


「涼真君には、
好きって言ってほしくない」




この言葉を聞いた瞬間

わけがわからなかった



だから




「なに言ってんだよ
どういうことだよ!?」



心臓病のことは俺がなんとかしてあげたい



俺じゃダメなんて納得出来ない




俺も好きって言いたい



言って抱き締めたい



「好きなんて言われたら
悲しくなるし
涼真君が辛くなる
私なんて荷物だから…」



もう限界だ……





「そんなことない
俺も、まゆちゃんのこと好きだよ」


そう言った瞬間


まゆちゃんは涙目になる