天使の笑顔で



「ここで重大発表~」


一人で盛り上がるまゆちゃん


無理してるのがわかる



重大発表……


一体なんなんだろう?




「私ね、逃げるのやめたんだ」


「逃げるの?」


「うん、病気あっても
何事もぶつかっていきたいって思ってね」


まゆちゃんらしいな


「それでね」


またまゆちゃんの声のトーンが急に下がる


「偶然だけど、
涼真君とキスした時、
生きるのが何となく怖くなっちゃって」


手をほっぺに当てながら
俺の瞳をみて言った


「なんで?」


俺がそう言い返すと
まゆちゃんは微笑むような顔をして


「ドキドキが止まらなかったから」


ドキッ!!


そう言うと俺の心臓がドキドキする


「でもやっぱり逃げたくなかったから
今、ここで伝えたい」


こ、これはもしかして