もう遅刻の時間だ いや最初から遅刻なのはわかってる 「まゆちゃん、 もう行くわ」 もう少し居たかった けど先生が早く行けって言うからな 「待って」 まゆちゃんが小さな声で呼び止めた ドキドキドキドキドキ 張り裂けそうな胸を必死で抑えた 「ん?」 声が震えた 軽くミスったな 「一つだけ聞いてほしいの」