天使の笑顔で





間違いない


目の前にはまゆちゃんが居た



なんだろう、苦しそう


行く?


いや行こう!


俺はまゆちゃんの所まで走った



「まゆちゃん、どした?」


「あ、」


息が上がってる


俺が来ると腕を掴む


「マジでどうした?」


顔が赤い


身体からも熱が伝わる


おでこを触ると


「熱あんじゃん!」


完全に力が抜けて俺に寄り掛かる


この辺に病院なんてねえよ


「歩ける?」


「無理、」


仕方ない


しゃがみ込み


「ほら乗って、」


おんぶするつもりだ


その背中にピョコッと乗るまゆちゃん


すげー軽い


「とりあえず保健室まで行くから死ぬなよ?」


「うん」