あ、深津先生に伝えなきゃ
俺は急いで深津先生のところへ走った
「深津先生!まゆが動いた!」
「え!?本当かい!?」
深津先生も驚きを隠せないようだ
小太りのおじちゃんが
まゆの病室へ駆け足で向かう
「まゆちゃん?
聞こえたら手を握って」
もう動いてるからまゆの手に触るな!
なんて思ったけど命の恩人に言えるわけない
「おぉ、ホントだ!」
「目も開けてるよ」
「信じられん…奇跡だ」
奇跡、
俺が起こしたんだ
「しばらく鎮静させて
通常通り管理しましょう」
すごく嬉しそうな笑顔を見せる深津先生
俺も嬉し泣きをする
まゆ…ホントによかった



