天使の笑顔で





しばらくするとまゆの目が覚める


「お、大丈夫か?」


「眠いぃぃ~」


おいおい、あんなに苦しそうだった後の
最初の一言それかよ



まあまゆらしくていいかな



「あ、ほら何か挨拶しろ」




俺はなぜか気まずそうな明莉を気にかける  


「あ、あぁ、うん
涼君の幼なじみの明莉って言うの
あの節はごめんなさい」


明莉も考えすぎだっての




「許す許す!むしろ感謝」


まゆはそう言って明莉の過ちを捨てるように
笑顔になる



「ほら、だから怒ってないって」


「よかった。」



明莉も肩の力が抜けたみたいだ



「ちっちゃい頃の涼真君のこと教えてよ」


「やめろー!」


「うん!いいよ」


「やめてくれー!」




なんだかんだ涼真少年の話で盛り上がり


俺と明莉はまゆにさよならを告げ


病院を出ようとする