天使の笑顔で





「はぁはぁはぁ」


「まゆ、どうした?」


息が荒くなるまゆ


そのまま俺の手を強く握る



「ちょっとどいてくれるかな?」


深津先生が慌てて来る


「いつもの心不全か
困ったなこんな連続的に」


「いやぁぁ!!痛い!」


「大きな声は出さない、
ゆっくり深呼吸」


深津先生に言われた通りにまゆは大きく深呼吸をする


「まゆ!大丈夫か?」


俺も手を強く握ってあげる


「ありがと…涼真君」


こんな状況でお礼なんてすんなし



するとまたまゆの手が強くなる


「痛い!痛い!」


こんなまゆ初めて見た


「大丈夫だよ。彼氏さんの手をギュッと握って」


まゆの手に力が入る


「痛み止めするね」