天使の笑顔で





「自分の体がだんだんと悪くなってくんだよ?
それ怖くないの?」


まゆは知らないだろうけど


昨日は本当にヤバかったらしいし




「……逆に涼真君は?」


俺か……


「怖いよ。俺にもわかる
まゆの心臓が悪くなってくるの」


「そうなんだ、」


「まゆは?」


「怖いに決まってんじゃん
って言っても最近感じたんだけどね」


やっぱ怖いよな


「でもね、そういうの
考えないようにしてるの」


「………?」


「考えたら考えた分だけ怖くなるんだから」


「そっか…」


「ちょっと頭にそういうの浮かんじゃった、
責任とってキスして」


「ばか」


そう言っても

俺も怖かったから


優しいキスが欲しかった


唇を重ねる