「おはよう、神無!!」


「おはようッス、鬼頭さん」


「あ……お、おはよっ」



声をかけてきたのは、瑠美。


その隣には、瑠美の彼氏である宮沢愁(みやざわしゅう)君もいた。



(……あー)



愁君と一緒に登校してるし、まだ坂下君の事、瑠美には言えないなぁ……。


相談しようと思ってたんだけど、残念……と思ったその時



「そういえば神無!!プール行く話しあったじゃんっ」


「へ?あぁ、夏休み中に一回行こうっていう……」


「そう!!あれ、坂下君と愁(シュウ)も連れてっていい?」


「………坂下君!?」



考え込んでいた名前が、予想外の所から飛び出してきた。