――翌日。 晴れ渡った空の下、1学期最後の登校日を迎えた私は。 「ぅぬう……」 浮かれた雰囲気に包まれた人混みの中、一人で難しい顔をして通学路を歩いていた。 ……といっても、気になるのは今日もらう予定の成績表の事じゃない。 「坂下、龍真……」 昨日見かけた(気がする)、不思議な不思議なクラスメイトの事だ。