「神無の記憶を変えたのも私よ。ごめんね。 ……あと、裕也に、私達は恨んでないって伝えておいて」 母さんはそう言って、私の額に指を当てた。 あれ、陽炎みたいなのに、触れるんだ――って思った瞬間。 「―――さようなら」 「―――じゃあな」 二人の言葉と共に…… 私の意識が、闇に溶け始める。