私の中に残っている霊力の全てを総動員して、符へと集中させる。 その途端、体の奥から血の塊が喉へ逆流し―― ぼたぼたっ、 大量の血が口から滴り落ちた。 これじゃ、どっちが血生臭いのかわかんないや……。 変に客観的な感想が頭をよぎる。 体からも、みるみる内に力が抜けていった。 ……でも、 『!? ぐ、ぁあアアぁっ!!』 鬼から愁君を解放するために。 大切な物を失わないために。 私は、暴れる愁君の足へ死に物狂いでしがみつき、 ありったけの霊力を、鬼へとぶつけ続けた。