ダァン!! 激しい音と共に、 愁君の足が私の顔前に落ちた。 あと1ミリ、私が顔を前に出していたら……鼻をへし折られていたかもしれない。 「………っ!!」 怖い。 怖くて、悔しくて、涙が出る。 こんなにも、私は無力なんだ……!! …鬼との決定的な力の差に呆然としながら、私は唇を噛んだ。 先ほどよりも濃くなった血の味に不快感を覚える。 けど…悔しいあまり、唇を噛む事をやめられなかった。