体から、ごっそりと力が抜けていく感覚。そして、 『「ゥアあぁぁアぁアアぁ!!」』 愁君の中に入った鬼が、頭を抱えて床に倒れ込んだ。 自分の体液――今回は唾液――を媒体にして鬼を直接攻撃する作戦は、上手くいったみたい。 その代わり、少ない自分の霊力を直接送り込んだワケで――…… 「くっ、そぅ……」 相手も大ダメージなら、こっちも大ダメージ。 手足を踏ん張らないと、立ち上がる事も困難だよ…。